ワイヤレスジャパン2014 - フォト・ルポルタージュ
ワイヤレスジャパン2013
2014年5月28日〜5月30日,東京ビッグサイトにて開催
ワイヤレスジャパン2014
取材:「RFワールド」編集子

セムテックジャパン:WiSUN対応で長距離伝送モード“LoRa”をもつトランシーバICなど
 WiSUNアライアンスのブースでは米国SEMTECH社がWiSUN対応の無線トランシーバICや同ICを使った無線モジュール,ハンディ型端末などを展示していました.
 同社のサブGHz帯トランシーバICファミリは160MHz〜1GHzをカバーし,そのうちSX1272とSX1276を使った無線モジュールはWiSUN認証を取得済みです.SX1272/1276は最大300kbpsまでのFSK,GFSK,MSK,GMSK,OOKのほか,LoRa(Long Range)と呼ばれる独自の長距離伝送モデムを内蔵しています.
 LoRaモデムはChirp Spread Spectrumベースの技術です.長距離伝送を必要とするときは拡散率を高めて到達距離を伸ばしますが,実効伝送速度はわずか100bps程度にまで下がります.長距離伝送が不要ならば拡散率を低めにして無線伝送速度を確保します.
 左は東京都新宿区で行われたLoRaの実証テストです.搬送周波数:926MHz,SF(拡散率):12,帯域幅:125kHz,RF出力:+13dBm(20mW)で送信し,最大2140mの距離でPER(パケット・エラー・レート)が0と記されています.LoRaモデムの拡散率は6〜212(4096)まで動的に変化します.
 左はLoRaモデムを内蔵した無線トランシーバIC(SX1272)を使った評価用モジュールです.