ワイヤレスジャパン2018 - フォト・ルポルタージュ
ワイヤレスジャパン2018
2018年5月24日〜5月26日,東京ビッグサイトにて開催
ワイヤレスジャパン2018
取材:「RFワールド」編集子

キーサイト・テクノロジー:LoRa信号ジェネレータなど
 キーサイト社のブースでは,LoRa信号ジェネレータ,ハンドヘルド・スペアナ/VNAのFieldFoxシリーズなどを展示していました.
 こちらはLoRa信号ジェネレータです.右上のノートPCでMATLAB形式の右下は発生させたLoRaのRF信号をリアルタイム・スペアナで観測しています.
 従来はSEMTECH社から提供されるMATLAB形式のファイルからIQ変調データ・ファイルを生成して,左下のベクトルSGを使ってLoRa変調信号を生成していたそうです.しかし,そのパターンは1種類しかないため,たとえば異なる拡散係数(SF)や異なる変調速度のデータで試験するのが不便だったそうです.
 生成したいLoRa信号のパラメータをノートPCで設定する画面です.
 こちらはベクトル信号発生器N5182B (9kHz〜6GHz)です.ノートPCで生成したIQ変調データ・パターンをロードして,任意のLoRA変調波を発生することができます.SEMTECH社の評価用トランシーバを使っても生成できなかった各種LoRa変調波を任意に生成できる世界初のシステムとのことです.
 生成したLoRa変調波をリアルタイム・スペアナで観測した画面です.RF変調波の確認用なので,ID表示やデータ復調には対応していません.
 こちらはおなじみのハンドヘルド・マイクロウェーブ・アナライザ“FieldFox”です.ハンドヘルドなリアルタイム・スペアナですが,オプションで2ポートVNAとしても使えます.写真のモデルはN9918A (26.5GHz)です.
 右下のタブレットPCとFieldFoxはWi-Fiでつながっており,画面がタブレットPCにも表示されています.タブレットPCから操作することもできます.
 低価格ながら機能が充実したオシロスコープ InfiniVision 1000xシリーズも展示されていました.これまでの同社の低価格シリーズとは一線を画すほど充実しています.

目次へ戻る