RFワールドNo.34 - 八俣送信所ミニ・アルバム
八俣タイトル
[一般解説] KDDI八俣送信所の思い出と見学記
八俣送信所ミニ・アルバム
撮影:及川 将,撮影協力:KDDI八俣送信所

東京オリンピック前後の歴史的な写真
200kW電力合成装置
 当時は大電力4極管が存在しなかったために1台の送信機で200kWを出すことができませんでした.100kW送信機を2台並べて出力合成器で200kWにしたのです.1階に電源部と変調トランスなどがあり,2階に100kW送信機2台が設置され,3階に合成器(写真1)が置かれたのです.
100kW送信機PA部のレッヘル線と台車
 電力増幅部(以下,PA という)にはコイルの代わりに長さ5mに及ぶ2本のレッヘル線が採用され,C2を乗せた台車(写真2)が周波数ごとに移動して,このレッヘル線に噛み付くというメカニカル技術の粋を集めた送信機でした.
 左は上の写真の右側に続くレッヘル線です.
周波数切り替えを待つ100kW送信機用台車
 写真3は東京オリンピックの送信機より古い時代の台車です.周波数を切り替えるときは,対応するプラグイン回路を載せた台車を作業員が送信機にセットしていたのでした.

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